セイグヮーの人柄しのぶ 故登川誠仁さん一年忌追悼公演


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「豊節」などを斉唱する琉球民謡登川流研究保存会の約200人の会員たち=29日、うるま市民芸術劇場響ホール

 昨年3月19日に亡くなった民謡歌手の登川誠仁さんの一年忌追悼公演(同実行委員会主催)が29日、うるま市民芸術劇場響ホールで開かれ、約800人が訪れた。琉球民謡登川流研究保存会で学ぶ県内外の弟子や、ゆかりのあるゲストらが出演。登川さんが沖縄民謡界に残した功績を振り返り、豪快で人懐こい人柄をしのんだ。

 登川流の会員約200人による「歌ぬ心・豊節」の斉唱で幕を開き、知名定男さんや徳原清文さん、津波恒徳さんら民謡界のベテラン勢も出演。大工哲弘さんや大島保克さんらも登川さんの曲を歌い、会場に拍手がこだました。
 映画監督の中江裕司さんらを交えた座談会もあり、登川さんが出演した「ナビィの恋」にまつわる破天荒な逸話も紹介した。知名さんが「歌だけでなくお酒、やんちゃなこと、たくさん習い過ぎて何を教わったのか分からないぐらいだ」と振り返り、会場は笑いに包まれた。