【伊江】伊江村内の小中学校を離任する19人の教職員が27日、新任地に向け島を後にした。
世話になった教職員を見送ろうと、伊江港には児童生徒をはじめ、保護者や地域住民が大勢詰め掛けた。離任者は、両手に抱えきれないほどの花束や記念品を受け取り、涙を流しながら握手を交わし別れを惜しんだ。
西小学校で3年間勤務し、大宜味村の塩屋小学校に転勤する仲宗根勝也教頭は「2回目の赴任だったが、自分の教え子たちがお父さん、お母さんになってPTAとして活躍していることに喜んでいる。また伊江島で勤務できることを期待したい」と話した。
同小6年生のときに仲宗根教頭が担任だった大城雅明さん(35)は「当時は自分が世話になり、この3年間は自分の子どもたちが世話になった。出会えたことに感謝し、新任地でも頑張ってほしい」とエールを送った。
本部港へ向けフェリーが岸壁から離れ、長い汽笛が鳴り響く中「ありがとう」「お世話になりました」などと書かれた横断幕や看板を掲げ、互いに見えなくなるまで手を振り続けていた。
(金城幸人通信員)