消費税8% 小売・交通 値札替え慌ただしく


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消費税増税を前に値札を取り換えるスタッフ=31日午後8時すぎ、浦添市のメイクマン浦添本店

 1日の増税を目前に、県内のスーパーや量販店では、従業員が値札や価格表示の切り替え作業にぎりぎりまで追われた。少しでも安く商品を購入しようと、コンビニエンスストアでは日付が変わる前に買い物を済ませようと駆け込む客の姿も。沖縄都市モノレールは日をまたいで、運賃表の入れ替え作業を行うなど、17年ぶりの増税に備えた。

 浦添市城間のメイクマン浦添本店では、閉店直後の31日午後8時半ごろから、値札や掲示物などを付け替える作業が行われた。扱う商品は約8万点に上るため、応援の従業員を含め約100人態勢で作業に当たった。同店では、利用者が分かりやすいよう値札を税込み価格で表示しており、従業員らは深夜まで新しい値札の付け替えに追われた。山内浩一郎店長は「ねじなどの細かい部品もあるので、迷惑が掛からないように注意したい」と語った。
 那覇市金城のイオン那覇店では、客足が少なくなる午後9時半ごろから、職員が商品の値札など店内の価格表示の切り替え作業を始めた。食品コーナーは営業終了後の午前0時から作業を開始。広報担当の喜納優子さんは「増税後も自社ブランドで価格を維持して、お客さまの期待に応えていきたい」と気を引き締めた。
 沖縄都市モノレールは31日の終電が出発した直後から各駅の券売機などに表示されている運賃表などの入れ替え作業を行った。
 那覇空港駅では午後11時35分ごろから、券売機上部に設置されたアクリル製の運賃表の金額や券売機横に貼られている点字のシールなどを業者が貼り替えた。
 那覇市のファミリーマートおもろまち二丁目店では、営業中の1日午前0時に自動的にレジのシステムが更新され、レシートに表示される消費税が8%に切り替わった。増税前にできるだけ安く商品を購入しようと、日が変わる直前にレジに駆け込み「ギリギリセーフ」と喜びの声をもらす買い物客も見られた。兼本篤店長は「無事に更新作業が終わってよかった」とほっとした表情で話した。