沖縄アロマ海外進出 ヨナックスデザイン


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自社ブランド「OKII(オーキー)」のアロマ商品を紹介するヨナックスデザインの與那覇航代表=3月31日、アロマ商品を製造・販売する那覇市内の「ペタルーナ」

 沖縄をイメージしたアロマブランド「OKII(オーキー)」を展開するヨナックスデザイン(東京、與那覇航代表)は、沖縄と東京を中心とする販売拠点を、昨年から台湾にも拡大している。

アロママッサージの習慣が根付くアジア地域での需要を見込み、沖縄の知名度アップにも貢献する。現在は卸専門だが、2016年までに沖縄、東京、海外での直営店開設を目指す。
 06年設立の同社はアパレルを中心に企業ブランディングや店舗運営、商品開発、パッケージなどのデザイン全般を手掛ける。拠点は東京だが、06~07年期のFC琉球のユニホームを担当するなど県内活動も活発だ。
 オーキーの展開は11年に開始し、運営事業部は沖縄に置く。商品は香水、ボディーミスト、バスソルト、県特有の泥岩「クチャ」の4種類。香りごとに「なかゆくい(一休み)」や「てぃーだ(太陽)」など方言名を付け、県産サトウキビ由来のエタノールや月桃も原料に使用している。
 那覇市出身の與那覇代表は「観光で沖縄に来る人が多い。忙しく働く人たちが、香りを嗅いだ瞬間に沖縄に行った感覚になってリラックスしてくれれば」と期待する。
 県内はアロマグッズを扱う「ペタルーナ」や「プラザハウス」など6店舗、県外では東京、大阪、神奈川の計6店舗で取り扱う。13年9月から台湾の仲卸業者への販売を始めた。現在は新たに香港での販売も見通す。
 與那覇代表は「県もアジアに県産品を売り込んでいる。私たちは香りでアプローチしたい」と沖縄の知名度アップを目指す考え。直営店については「顧客との直接対話で商品にフィードバックされる情報が多い」と商品の改善や新商品開発に向けた利点を挙げた。
(長嶺真輝)