中村さん(6歳)中学数学制覇 認定試験合格


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鉛筆片手に「公文数学中学課程合格証」を見せる中村咲音さん(中央)を取り囲む(左から)祖父の上原謙作さん、母の恵里香さん、姉の紗彩さん=1日、那覇市繁多川の公文式那覇繁多川教室

 公文式那覇繁多川教室に通う中村咲音(さきね)さん(6)が小学校入学前の3月24日、日本公文教育研究会主催の「数学中学課程認定テスト」に合格した。中学卒業レベルの数学力を認められ、現在は高校1・2年の数学に挑戦している。

因数分解などをこなす咲音さんの学習進度は昨年12月現在、全国の公文に通う就学1年前の子ども4万4118人中4位となっている。
 同教室の指導員比屋根美代子さん(74)によると、就学前での合格は県内初。2歳半から教室に通い始め、今は国数英の3科目を学んでいる。数学は4歳半で中学水準に達し、昨年9月には高校水準になった。姉の紗彩さん(12)も小1で同認定テストに合格しており、母の恵里香さん(41)は「当時の姉をライバルにして頑張っている」と見守る。
 家に帰ると毎日自主的に4時間前後の勉強を始めるという。祖父の上原謙作さん(75)は「子どものうちは忘れるのも早い。勉強が進み過ぎないように(足し算などの)基礎学習もさせている」と話す。
 咲音さんは識名小学校への入学が決まっている。8日の入学式が待ちきれず、家でもランドセルを背負っているという。「好きな科目は英語。学校の勉強も楽しみ。将来は『警察の人と一緒に働く医者』になりたい」と夢を語った。