昨年県内のサイバー犯罪最多118件 詐欺増48件


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 県警は6日までに、2013年内のインターネットを利用したサイバー犯罪の摘発数が118件で統計を取り始めた00年以来、過去最多だったと発表した。摘発人員は50人だった。

県警は、スマートフォンなどの普及によりネット環境が身近な存在になったことで、サイバー犯罪が増加傾向にあるとみている。
 県警によると、118件のうち詐欺が48件で前年から10件増加した。次いで、児童買春・児童ポルノ法違反(前年比3件減)、青少年保護育成条例違反(前年比1件増)がそれぞれ11件あった。出会い系サイトやコミュニティーサイトに起因する児童福祉法違反などの被害にあった18歳未満の児童は25人で、いずれも携帯電話を通じ被害に遭っていた。
 一方、県警が受理したサイバー犯罪に関する相談件数は926件(前年比79件減)あり、うち詐欺・悪質商法の相談が404件と最も多かった。県警は架空請求や悪質請求の相談が減少傾向にあると指摘、お金を払ったのに商品が届かないなどネットショッピングに関する相談が増加しているという。
 県警は(1)パソコンやスマートフォンにはウィルス対策ソフトを入れる(2)子どもの携帯電話には有害サイトの閲覧を制限するフィルタリングを掛ける(3)ネットショッピングの際はメールではなく電話でやりとりをする―など、被害に遭わないよう注意を呼び掛けている。