「白鳥の湖」躍動的に 那覇シティバレエ発表会


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ダイナミックな演技が観客を魅了した「白鳥の湖」=6日、那覇市民会館大ホール

 那覇シティバレエスクール(スクールディレクター・島袋稚子)の第10回発表会が6日、那覇市民会館大ホールで開かれた。生徒ら約80人が出演し、チャイコフスキーの大作「白鳥の湖」の全幕をダイナミックに上演した。「白鳥の湖」の全幕上演は2006年以来、8年ぶり。

 芸術監督はヒゴマサヒロ。演出、振り付け指導は島袋が担当した。客演はアレクサンドル・ブーベル(ジークフリード)、昴師吏功(ベンノ)、ビャンバ・バットボルト(ロットバルト)。
 「白鳥の湖」はチャイコフスキーの3大バレエの一つ。全4幕で構成され、ジークフリード王子とオデット姫の悲哀を描く。
 島袋は主役のオデット姫、悪魔の娘オディールという対照的な二役を1人で演じた。オデット姫ではしなやかで儚(はかな)く、オディールでは艶やかに、切れのある動きで見事に演じきった。
 島袋がダイナミックに舞い、物語が終盤に差し掛かるにつれ、観客も引き込まれていった。上演後には、惜しみない拍手が送られた。
 第3幕では、王子の成人を祝う舞踏会に集まる世界各国の花嫁候補による群舞が披露された。幼児科、初等科の小さな生徒も色鮮やかな衣装に身を包み、愛くるしく、優雅に舞い踊った。
 上演に先立ち、「トリッチ・トラッチ・ポルカ」や「あこがれ」など幼児科から一般科の生徒まで出演し、かわいらしく、優雅に舞った。