メークで世界挑戦 山川さん(名護)国際大会、快挙続く


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 名護市出身の山川暁子(あきこ)さん(33)=米ロサンゼルス在住=が、米国で一流のメーキャップアーティストを目指し修業している。英語も話せなかったが一念発起し31歳で海を渡った。ことし1月に行われた世界最大のメーキャップ見本市「インターナショナル・メーキャップアーティスト・トレードショウ(IMATS)」のコンテストで2位になるなど快挙が続いている。

 山川さんは県内でテレビなどのヘアメークを手掛けていた。渡米のきっかけは2010年。米国で活躍するヘアアーティスト徳永優子さん=兵庫県出身=を紹介したテレビ番組に感動し、本人を訪ねた。「米国は実力社会。いつまでも挑戦」という徳永さんの言葉に、「私は挑戦し続ける世界に行きたい」と決心し、12年に渡米した。
 昼は徳永さんが運営するサロン併設型学校で実践的に学び、夜はコンテストに向けた作品を制作する忙しい日々を送る。
 IMATSは1年を通して世界6カ所で開催される。山川さんはロサンゼルス大会に出場し、芸者などの日本文化をテーマにした作品で2位に入賞した。昨年9月にあった世界的なネイルのコンテスト「ネイルプロ」のサクラメント大会では、ノービス(米国の美容免許を持たない者)のハンドペイント(手描き)部門で優勝した。今後も米国内で複数の大会出場が決まっている。
 毎回、「これで米国に残れるかどうかが決まる」という強い覚悟が、好成績の原動力だ。「世界中から人が集まるこの国で、どこまで行けるか挑戦し続けたい」と語った。(伊佐尚記)
英文へ→Okinawan makeup artist shows her talent at international competitions

米国でメーキャップアーティストを目指し修業している山川暁子さん(本人提供)
IMATSで2位を獲得した山川暁子さんの作品(本人提供)