長寿復活へ県民会議発足 2040年に日本一目標


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長寿県復活に向けて、現状や課題について話し合う県民会議の参加者ら=10日、県庁

 県や経済団体、医療関係団体など71団体で構成される「健康長寿おきなわ復活県民会議」(会長・仲井真弘多知事)が10日に発足し、県庁で初会合を開いた。昨年2月に発表された都道府県別の平均寿命で初めて女性が1位から転落するなど、危機的状況にある県の健康長寿を取り戻すため、県民運動を先導する。

2040年の都道府県別平均寿命の首位奪還という長期目標に向けて、同会議は県民行動指針と「いちまでぃんちゃーがんじゅー県民宣言」を発表した。
 同会議は、県民の健康意識浸透や産業間の連携を図る役割を担う。県民への啓発活動をするほか、地域や企業が実施する効果的な活動をモデル事業として認定し、表彰や活動助成をする方針だ。
 県は、20~64歳の働き盛り世代の健康状態は全国平均よりも悪く、現状で推移した場合、県の健康水準はさらに深刻なレベルに落ち込むと指摘。そのため同世代の健康改善を主な目的として、当面は職場や地域などでの生活習慣病対策の強化を図り、20年までに同世代の死亡率を10%減らす短期目標を設定した。
 生活習慣改善のための行動指針として(1)健康診断やがん検診の受診(2)肥満解消(3)適正飲酒―を示した。県民宣言では、県民に健康づくり活動への積極的な参加などを求めた。
 仲井真知事は「いろいろな知恵を出し合って、意味のある会議にしていきたい」とあいさつした。
英文へ→Conference urges Okinawans to reclaim the title of the Japan’s longest-living people