海面すれすれ米軍CH53ヘリが訓練 名護大浦湾


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
海面近くまで降下して水煙を上げる普天間飛行場所属のCH53ヘリ=10日午前9時30分ごろ、名護市辺野古のキャンプ・シュワブ海域

 在沖米海兵隊は10日、名護市辺野古のキャンプ・シュワブに面する大浦湾で、普天間飛行場に配備されているCH53ヘリの飛行訓練を実施した。国道331号に一時接近したほか、海面すれすれまで降下するなどの訓練をしており、住民らから不安の声が上がった。

 訓練は同日午前9時ごろから約1時間続いた。訓練の一部始終を見ていた大浦区の宮里清功区長は「あんな海面すれすれの訓練は見たことない」と驚いた様子。ヘリは大浦湾を時計と逆回りで旋回し、米軍キャンプ・シュワブ方面の海面に降りるようにホバリングすると、水煙で機体が見えないほどだったという。
 市瀬嵩区で交通安全運動中だった宮里さんは「まるで自分らに向かってくるようにかなり近く旋回してきた。うるささに驚いた」と語った。
 在沖海兵隊は本紙の取材に対し「訓練は日米双方が合意した場所で行っている。安全面の手続きを踏まえ、地域への影響を最小限にとどめるための評価や調整も実施している」と述べ、適切な訓練だったと強調。訓練内容については「具体的な運用や訓練スケジュールなどについての情報は広報していない」と明らかにしなかった。