「美ら海」保全へ基金 モズク生産、久米島漁協など5者協定


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「久米島美ら海環境基金」協定書に調印した久米島漁協の渡名喜盛二組合長(左端)と海産物のきむらやの木村隆之社長(右端)ら=2日、久米島町役場仲里庁舎

 【久米島】久米島のモズクを守ることを目的とした「久米島美ら海環境基金」の協定書調印式が2日、久米島町役場仲里庁舎で行われた。

 協定は久米島漁業協同組合の渡名喜盛二組合長、久米島町の平良朝幸町長、海産物のきむらやの木村隆之社長、わかやま市民生協の武藤卓世常任理事、大阪いずみ市民生協の松本陽子副理事長の5者で調印した。
 基金は、店舗で久米島の商品の売り上げ1点ごとに、3円を製造先である「海産物きむらや」で基金として積み立て、久米島町に寄付する。海岸の漂着ごみの撤去や赤土の海への流失を防止するためのベチバーの植え付けなど、環境保全活動に使われる。
 木村社長は「生産者、販売者と連携し、品質の良いモズクをつくり販売したい」と話した。
 渡名喜組合長は「責任を持って生産に努めたい」と語り、同漁協天然もずく部会遠藤大輔会長は「天然モズクの安定供給に努めたい」と意気込んだ。
(中島徹也通信員)
英文へ→Fishery cooperative and companies create fund for protecting Mozuku seaweed in Kumejima