県が乗り継ぎ支援へ 欧米旅行客誘致へ航空運賃補助


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 県は欧米からの観光客誘致に向け、沖縄と航空路線で結ばれている海外の都市を経由して来県した海外客を対象に、トランジット(乗り継ぎ)支援を2014年度から初めて実施する。海外のウェブサイト専門の旅行業者や航空会社などと連携し、欧米からの個人客に対し、航空運賃の一部を補助する方針。

 沖縄観光国際化ビッグバン事業の一環で、事業費は約1400万円。
 航空券などの予約サイトでキャンペーンを打ち出し、現在沖縄と結ばれている台北、ソウル、香港、上海、北京の5都市を経由して来県する欧米人客に対し航空代金の一部を補助する。
 県文化観光スポーツ部の担当者は「沖縄は欧米での知名度が低く、直行便など交通手段もないため、誘客は難しい」と現状を説明。「欧米人客の大半は個人客であり、ウェブ業者や航空会社との連携キャンペーンでまず沖縄の認知度向上を図っていく。早ければ、夏場をめどに実施したい」と話した。
 一方、13年(1~12月)に沖縄を訪れた米国や英国、フランスなど欧米市場の観光客数は前年比31・0%増の1万7300人だった。