名桜大開学20年で対談 よしもとばなな氏×ベイリー社長


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学生たちを前に仕事での体験談を語り合う、よしもとばななさん(左)、ブルース・ベイリー社長=16日、名護市の名桜大学

 名桜大学(山里勝己学長)は16日、作家のよしもとばななさんと日本ロレックスのブルース・ベイリー社長を招いた特別対談を名護市の同校多目的ホールで開いた。

開学20周年と公立大学法人化5周年を記念した催し。「ゆるやかな歩みで」をテーマに、2人は作家生活や会社経営の体験談を紹介。学生たちにエールを送った。
 仕事で心掛けていることについて、よしもとさんは「締め切りを守ることと、中途半端なものを出さないことだ。どこかで聞いた言葉ではなく、自分の言葉に置き換えるのに時間をかけている」と語り、ベイリー社長も「全く一緒だ。商品寿命が短かったものを振り返ると、やはり中途半端だった。ロレックスらしいものを出せば、消費者の期待は裏切らない」と強調した。
 沖縄について、よしもとさんは「とても大好きな場所で、何事も熱があり、いろんな意味で激しい。自分の感情も増幅される土地だ」と話した。学生から「もし大学時代に戻れたら何をしたいか」と問われ、よしもとさんは「英米文学を学びたい。でも、また居酒屋という夜の大学に通うことになるかも」と答えた。
 ベイリーさんは「この間、77歳で博士号を取った人に会った。自分も取りたいと、夢ができた。テーマはまだ決めていないが」と答え、学生たちを笑わせた。