春の星座、80人観察 伊江村で増子氏講師


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増子光昭さん(手前右側)の説明に耳を傾け、満天の星空を見上げる参加者=11日、伊江村はにくすに屋上の広場

 【伊江】春の星座を観察しようと伊江村はにくすに屋上の広場で11日、「星空のつどい」と題したイベントが開かれた。宇宙や星に関する知識を持ち、各地で講習をしている「星空案内人・星のソムリエみたかNO18」の増子光昭氏が春の星座を解説した。

児童生徒や家族連れなど約80人が集まった。
 増子さんは、東京都三鷹市を拠点に天文観察の講師や指導員として幅広く活動している。当初は、伊江島一周マラソンに参加するため、増子さんと共に来島した小田部卓さんの友人で同村在住の新城晃さんに声を掛けたことをきっかけに村民に広がった。
 屋上の広場で星空を眺める参加者を前に、増子さんはオリオン座や北斗七星、木星や火星などに懐中電灯のライトを照らし、東西南北360度見渡しながら説明した。偶然にも月の近くを人工衛星が通過。「点滅せず、一定速度で動いているもの」と増子さんが説明すると参加者は指を指し、歓声を上げた。
 増子さんは「西の空には冬の星座が、東には春の星座が見られ、両方が楽しめる時期。冬の星座は明るい星が多い。明るい1等星から探していくといい」と話した。
 祖母と参加した玉城栄美花さん(11)は「授業で習った星の名前がたくさん出てきて楽しかった」、妹の叶望さん(8)は「星座の名前がいっぱい分かって良かった」と話した。(中川廣江通信員)