リゾ婚、技術職育成 県が初、人材不足解消へ


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 県は2014年度、リゾートウエディング産業の人材育成事業に初めて取り組む。専門カメラマンや美容師など技術職20人と外国語に対応できる総合職10人を養成する。沖縄リゾートウエディング協会や挙式関連企業でつくる共同企業体と連携し、新規雇用を前提に研修を実施する。技術職の基礎能力育成マニュアル作成も狙う。

 県の「世界水準の沖縄リゾートウエディング産業育成事業」の一環で、事業費は9541万円。
 人材育成のほか、雇用対策にもつながるため、県はハローワークを通して5月から受講者を募集する。
 研修内容は沖縄観光産業の基礎知識、写真撮影・編集・加工の基礎講座、美容師の技術研修、海外客受け入れ対応や海外販路開拓の基礎知識など。
 13年(1~12月)の沖縄リゾートウエディングの挙式数は前年比19・8%増の1万921組となり、過去最高を2年連続で更新した。近年、海外客も香港と台湾を中心に急上昇し、今後も挙式数の増加が見込まれている。
 県によると、リゾートウエディング業界は、カメラマンや美容師など技術職の人手が不足し、外注に頼らざるを得ない現状があるという。専門技術者の養成により、業界全体のサービスの底上げを図るほか、外国語対応可能な人材を雇用することで海外での販路開拓も期待できるとしている。