名護・三原小跡に高校 佐藤学園が通信制課程


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 【名護】広域通信制課程のヒューマンキャンパス高等学校(仲地暁校長)が20日、名護市三原に開校した。学校法人佐藤学園(大阪市、細川智吉理事長)が那覇市を含む全国35カ所(生徒数約1700人)で運営する学習センターなどの教育施設の本校となる。

 ヒューマンキャンパス高等学校は、2009年に閉校した同市の三原小学校跡地を活用。全国の生徒が年に5日間のスクーリング(授業出席)で利用するほか、地元名護市の新入生らは希望に応じて登校する。
 20日、三原公民館で開校式があり、行政関係者や地域住民ら200人近くが駆け付け、新たな学びやの誕生を喜び、同校の発展や地域活性化に期待した。
 式では三原小跡地利活用についての名護市、三原区(比嘉徳幸区長)、同校の3者で締結した協定書が披露された。仲地校長は式辞で「なりたい夢や自分の思いを見つける学びがここで始まる」とあいさつ。稲嶺進名護市長は「地域に開放し生徒と住民との交流も自由に行われる。地域の発展につながってほしい」と述べた。
 細川理事長は「東南アジアに近い沖縄で、グローバルな人材を育成したい。自然と触れ合い感性豊かな生徒になってくれるだろう」と抱負を述べた。
 三原本校でのスクーリングでは、通常の授業だけでなく三原集落の散策やエイサー、地域ボランティアなど、やんばるの自然を体感できる学習メニューが組み込まれている。現在、全国のセンターから50人単位で年間20回ほどの利用が予定されているという。

三原小跡地の利活用についての協定書を披露する(左から)細川智吉理事長、稲嶺進市長、比嘉徳幸区長=20日、名護市の三原公民館
高等学校として再活用される旧三原小学校