屋我地島に観光拠点 「美らテラス」26日開業


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
屋我地島に誕生した観光商業施設「美らテラス」=23日、名護市済井出

 【名護】名護市屋我地島の古宇利大橋のたもとに、レストランや土産品、地元特産品の販売などを展開する観光商業施設が誕生した。沖縄智光(今帰仁村、萩原俊彦社長)が手掛ける「美らテラス」で26日に開業する。

23日、落成式があり、行政や経済など地元関係者らが参加。「やんばるの観光を盛り上げるけん引役になってほしい」と、小さな島の新たな観光拠点に期待した。
 敷地面積は3万3千平方メートル余。施設の屋根は赤瓦で、目の前に古宇利島と一面に広がる海というロケーションが特徴だ。地中海のイメージもコンセプトに入っており、当面中心となるレストランは、地元の食材をアレンジした地中海風メニューも提案していく。
 特産品コーナーは、地元名護市の商品、大宜味産シークヮーサーを使ったポン酢や東村産ゴーヤーチップス、本部産のアセロラを使った加工品などやんばるの特産品を並べる。
 開業に合わせ地元を中心に15人を採用した。将来的には宿泊施設として旅館の併設を目指していく。
 全国で雑貨を卸販売する智光(京都府宇治市)が2012年12月に沖縄智光を設立し、今回の施設が県内第1弾の本格事業となる。
 落成式では稲嶺進名護市長や金城哲成名護市商工会長があいさつ。「独自性を発揮し北部の観光資源の目玉の一つとなってほしい」と激励した。萩原社長は「海をもっと活用しながら観光施設として一歩一歩進んでいきたい」と抱負を述べた。