高校生視点で撮影 沖縄自然、カレンダーに


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自らが撮影したページを手にする浦添工業高校写真部の生徒ら。左から平安座唯月君、知念拓斗君、宮城伶果さん、富本玲奈さん、島袋亜弥香さん=16日、那覇市内

 浦添工業、首里、西原、宜野湾の4高校の写真部員24人が撮影した写真カレンダーが、このほど発売された。海や植物など「沖縄の自然」を題材とした応募作品全24点のうち選ばれた12点が1カ月ごとに楽しめる。

残る12作品もカレンダーの表紙を彩る。
 サトウキビ畑と、青空の写真で4月のページを飾った浦添工業高2年の平安座唯月(ゆづき)君(16)は「緑が多く、鮮やかな風景で、季節や自然を感じた」と振り返った。
 県高教組教育資料センターが昨年11月から作品を募った。センター事務局の外間美恵子さんは「高校生の目線から見た沖縄の自然を感じたかった。撮る側も見る側も、自然保護を考えるきっかけにしてほしい」と経緯を語る。
 夕日を背景にマングローブの伸びやかな輪郭を表現した浦添工業高3年で写真部長の宮城伶果(れいか)さん(17)は「夕空のグラデーションが美しく、夢中で撮った」と興奮気味に話した。
 近寄れない場所にいるカニを望遠レンズで懸命に追った同校2年の島袋亜弥香さん(16)は「群れの中にいる1匹のカニにだけ光が差して、まるでスポットライトを浴びているかのようだった」と心を捉えた理由を話した。
 カレンダーは同センターで販売している。1冊500円(税込み)。問い合わせは県高教組教育資料センター(電話)098(884)4555。