糸満に警察訓練場 県警検討も市は反対


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警察総合訓練場の建設検討地(旧県水産試験場)

 県警が糸満市西崎の旧県水産試験場跡地に、警察官が訓練する総合訓練場の建設を検討していることが24日までに分かった。市と県警は今年3月から、建設について協議している。市が県警から受けた説明によると、訓練場の規模は、敷地面積が2万2350平方メートル。延べ床面積約5500平方メートルで高さが20メートルの窓がない鉄筋コンクリート3階建て。用途は「警察官の能力向上を目的とする総合訓練場」と回答したという。

 県警担当者は、本紙などの取材に対し「市と協議をしている最中で、コメントを差し控えたい」と述べ、施設の用途や規模などについて明言は避けた。
 訓練場の建設が検討されている土地は、沖縄水産高校や保育園、住宅地に隣接している。市幹部は24日に県警を訪れ、まちづくりや景観、市民の不安を考え、同跡地への訓練場建設に反対の意を示し、協議を継続するために建設手続きの見合わせを要請した。市によると、県警は要請を受け、同日、訓練場の建設手続きを当面見送ることを市に伝えた。