憲法の現状知って 大学生ら来月、朗読劇


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朗読劇の練習に励む学生ら=24日、琉球大学

 県内の学生ら16人が5月3日、那覇市民会館大ホールで憲法を題材にした朗読劇を披露する。題材は、非戦を選ぶ演劇人の会が公開している台本「いま、憲法のはなし―戦争を放棄する意志―」。日本国憲法9条や集団的自衛権の問題を中心に構成し直し、最近の情勢も加えた。

登場人物は全て実在し、せりふも実際の言葉や文章を基にしている。
 琉球大の学生11人と沖縄国際大の学生1人、社会人4人が4月初旬から練習を積んできた。ほとんどが初めての挑戦だが、題材である憲法への理解を深めるため、練習には憲法学の教授も参加している。24日には、日本国憲法と自民党の改憲草案の違いをあらためて確認した。
 琉球大4年の山内美咲さん(21)は「同世代は改憲の議論などに関心のない人が多い。劇で憲法をめぐる現状を知ってほしい」と意気込みを語った。
 昨年の朗読劇は、東村高江の米軍ヘリパッド建設問題を題材にした。上原智秀(ちしゅう)さんと知花未来(みく)さんは、朗読劇への出演をきっかけに、昨年4月28日に開かれた「屈辱の日」沖縄大会にも参加した。知花さんは「今も残る基地など、沖縄の負担は変わっていない」と語った。