プロ顔負け、高校生熱く Mix High School


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多くの高校生バンドが出演し、熱狂に包まれた「Mix High School」=26日、沖縄市のミュージックタウン音市場

 本島中北部の学校の軽音部に所属する生徒らによるライブ「Mix High School」が26日、沖縄市のミュージックタウン音市場の音楽広場であった。青空の下で繰り広げられる、高校生らのプロ顔負けの演奏に、会場は熱気に包まれた。

ライブにはコザ、具志川商業、読谷、美来工科、国立沖縄工業高等専門学校の生徒など14バンドが参加。それぞれ思い入れのある楽曲を披露した。
 ライブを企画した一人、榮野川由合亜さん(美来工科3年)は昨年、北部で同様のイベントを開催していることを知った。「自分たちも普段やっている好きなことで、高校生同士の交流を図りたい」と計画。ツイッターやラインで参加者を募るなど、若者ならではの手段でイベントを企画した。
 ミュージックタウン音市場の関係者も「高校生の熱意、思いが伝わった」とライブ開催に協力し、積極的にサポートにあたった。当日のステージ設営なども出演する高校生が協力した。
 ライブは高専の生徒で構成する「JABEE」の演奏で幕開け。「このライブのためにバンドを結成した」と控えめにあいさつしたが、いざ演奏が始まると、堂々と歌声や演奏を披露した。その後の出場したバンドは、県出身アーティストの「ORANGE RANGE(オレンジレンジ)」や「ザ・ブルーハーツ」、「ZONE」などのコピー曲を披露。日頃の練習の成果をいかんなく発揮し、訪れた友人や家族も手拍子で応えるなど、会場は熱気に包まれた。
 メンバーが男子、女子のみによるバンドや男女組み合わさったバンドなど多種多様なバンドが歌声を響かせた。ミュージックタウン音市場を訪れる人も足を止め、若い力に引き込まれた。
 演奏後出演者は「このように多くのバンドと共演できて貴重な経験ができた。関わってくれた人に感謝したい」とあいさつ。観衆は若者のすがすがしい姿にも胸を打たれた様子で各バンドが演奏を終えると、温かい拍手を送った。生徒が企画から準備、演奏まで手掛けた“手作り”のライブは大成功の内に終えた。(大城徹郎)