労災死亡4カ月5件 沖縄労働局、初の緊急会議


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 県内の建設業や製造業などの労働災害における死亡事故が2014年に入り既に5件発生し、4カ月で昨年1年間の6件に迫る勢いだ。沖縄労働局は28日、那覇市で各業界の労災防止関連8団体を集めた緊急対策会議を開き、再発防止策を確認した。

安全点検の基本6項目を記した確認文書を団体を通じて企業へ送付する。労災の死亡事故防止に限った会議は初めて。
 今年の死亡事故のうち、サトウキビの収穫作業中、ハーベスターにひかれた例などの4件は重機や大型機械に巻き込まれたことが原因。業種別では、建設・電気工事通信工事業3件、農業1件、土石製品製造業1件となっている。
 労働局は(1)慣れや過信がないか(2)機械や設備の点検の有無(3)高所開口部・機械の刃などの危険部分の確認―など6項目のチェックを促している。
 局の夏井智毅健康安全課長は「重大事故1件の前には軽微な事故が29件、異常な現象が300件があるとされる。基本的な安全行動が無い例も多い」と安全点検の徹底を呼び掛けた。