沖縄セルラー、売上高最高557億超


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沖縄セルラー電話の3月期決算

 沖縄セルラー電話(那覇市、北川洋社長)は28日、2014年3月期の連結決算を発表した。売上高に当たる営業収益は前期比6・9%増の557億5900万円となり、過去最高となった。経常利益は0・9%増の92億5900万円。当初、新社屋建設に伴う移転費用が当初の見込みよりも抑えられたため、2期連続の増収増益となった。

 携帯電話のデータ通信料が増加したほか、光通信サービス「ひかりちゅら」の契約数が5割増の4万2800回線と急増した。
 携帯電話の総契約数は、2万8300件増の60万5900件となり、初めて60万契約を突破した。スマートフォン契約数が49%を占めた。
 1件当たりの月間平均収入(ARPU=アープ)は4592円。前年同期比で1円上昇し、底打ち感が出ている。音声で減少するもデータで増加。今後、アプリが使い放題などとなる「auスマートパス」の会員数の伸びに伴い、上昇していく見込み。
 同業他社の新料金への対応について北川社長は「今までのサービスで対抗していくが、料金について親会社のKDDIと相談し、対策を取ることもある」と説明した。その上で、今期はスマホと固定通信の併用で割引になる主力商品「スマートバリュー」の販売を強化していく方針を示した。
 1株当たりの配当予想は39円50銭から42円に上方修正。13期連続での増配を予定している。15年3月期の業績は営業収益561億円、経常利益100億円超えを見込む。