紅型で沖縄らしさ「かりゆし名刺」 作家と共作


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 複写情報企業のラミネックスセンター(沖縄市、徳門聡佳社長)は、沖縄の伝統工芸「紅型(びんがた)」の模様を施した「かりゆし名刺」の販売を開始した。若手作家の新垣優香さんが作成した紅型を、写真撮影してデータ化したものを印刷する。

紅型独特の彩り豊かな色彩が特徴。徳門社長は「仕事やプライベートで強い印象を与えられる」と利用を呼び掛けている。
 コンセプトは「沖縄らしいもの」。開発のきっかけは、昨年末に発売した新垣さんの紅型を印刷した年賀状だった。年賀状が予想以上の売り上げを記録したことで、名刺の需要も見込めるようになった。
 新垣さんは、琉球銀行が主催する「りゅうぎん紅型デザインコンテスト」で2011年から2年連続で最高賞の大賞に輝くなど、注目を集める若手作家だ。
 デザインは全11種類。花柄が中心だが、彩り豊かな色彩の柄から、同系色で構成した柄などさまざまなタイプがある。今後は花柄以外も導入し、年内に約20種類にまで増やす計画だ。
 名刺は100枚1セットで販売する。1セットの価格は両面カラーが税別5500円、片面カラーで片面白黒が同5千円。2、3セット目は半額になる。納期は2日ほど。
 徳門社長は「特に県外の方に手渡すと、とても驚かれる。かりゆし名刺をきっかけに会話が生まれるので、ビジネスのツールとして非常に優れている」とPRした。問い合わせは那覇店(電話)098(869)1110。(長嶺真輝)

「紅型」の模様を施した「かりゆし名刺」
徳門 聡佳社長