![](https://ryukyushimpo.jp/tachyon/legacy/uploads/img53605cfe7b33a.jpg)
玉城流玉扇会の佐久川順子師範の芸歴45周年を記念した独演会「想い舞い(うむいめー)」が27日、国立劇場おきなわであった。自身の創作「想い舞い」(比嘉康春作詞・作曲)や、玉城盛義初代家元が振り付けた「月下の戯れ」、古典女踊「本貫花」などを披露。女踊を得意とする佐久川が、清楚(せいそ)で春らしい舞を届けた。
「想い舞い」は、春から夏へと変わる情景に恋心を重ねた。古典調の「春の想い」に続き、テンポのよい「若夏の想い」で軽やかに舞う。そよそよと吹く風のように手を揺らしたり、川面の花をすくうようにしたり、爽やかな所作が印象的だ。「若夏―」でも一瞬しっとりとした古典調になり、アクセントを入れた。
男女の打組踊「月下の戯れ」は、金城順子会主とロマンチックに踊った。同門の師範4人は「四季の喜び」、弟子3人は「夏姿」(ともに玉城秀子振り付け)で花を添えた。