沖電4年ぶり増益69億 新規客増、販売伸びる


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沖縄電力連結決算

 沖縄電力(大嶺満社長)は30日、2014年3月期連結決算を発表した。売上高は前期比7・7%増の1792億6600万円で、3年連続の増収。好況を背景にホテル・旅館業や小売り・卸売業など新規客が増え販売電力量が伸びた。

経常利益は10・0%増の69億3600万円。牧港発電所の損壊に対する補償金などで営業外収益が増えた。純利益は9・5%増の47億3100万円で、経常利益とともに4年ぶりに増加した。
 増収増益となるのは8年ぶり。売上高の増は、原材料費などの価格が高止まりで推移したことも影響した。
 本業のもうけを示す営業利益は3・1%減の86億9300万円で過去最少となった。燃料費や減価償却費など営業費用が増えた。
 販売電力は電灯が3・6%増の29億5500万キロワット時、電力が3・1%増の46億100万キロワット時となり、合計は3・3%増の75億5600万キロワット時。
 単体の売り上げは8・3%増の1720億5900万円、経常利益は20・8%増の52億700万円だった。吉の浦火力発電所2号機の運転開始による減価償却費の増加や太陽光発電量の増加で他社購入電力量が前年を上回った。
 15年3月期は販売電力が0・1%増の75億6400万キロワット時を見込む。連結売上高は1868億円、経常利益は63億円、純利益は47億円と予想した。円安の影響などによる燃料費の増や、再生可能エネルギー買い取りの増加など経常費用の増加を想定した。
 役員人事については古堅幹也常務が退任し、子会社の沖電企業の社長に就任する。6月の沖電企業の株主総会で正式に決定する。