第9条の会・沖縄うまんちゅの会は30日、県庁で記者会見を開き、「平和憲法を骨抜きにする」として、集団的自衛権の行使容認への反対をアピールした。共同世話人の安里昌栄さん(70)=北中城村=は「気を付けないとまた沖縄が戦地になり、県民が犠牲になる」と訴えた。
うまんちゅの会はアピール文で、辺野古への新基地建設や与那国への自衛隊配備を挙げ、「沖縄の軍事基地が中国に向けた前線基地としてますます強化される。沖縄は対中国との戦争の戦場となることが十分考えられる」と懸念を示した。「『戦争のできる国』へと造り替えようとする安倍政権の集団的自衛権行使容認の動きに、反対の声を大きく上げなければならない」と呼び掛けた。
中国との関係について、共同世話人の比嘉盛久さん(69)は「中国を含め、アジアとは武力ではなく平和外交で関係を築いていくべきだ」と語った。
英文へ→Okinawan citizen group protests against Japan’s right to collective defense