元気な店主、通じない会話… まちぐゎーの日常を漫画で


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まちぐゎーの日常を描いた4こま漫画

 平和通りや浮島通りなど市場の活性化を図る「なは市場振興会」(新里俊一理事長)は、まちぐゎーの日常を描いた4こま漫画を作っている。何十年も店を開いているおばあたちの商売人かたぎや、若者とおじいとの通じない会話、生活の中にある癒やしの空間など、まちぐゎーの魅力を紹介している。

 まちぐゎーの魅力を発信する方法を常に考えている新里さん。4こま漫画の構想を練っていたところに昨年夏、地元のイラストレーターの照屋雅士さんが声を掛けてきて実現した。
 一話は、普段は素早い計算で客に物を売るおばあが、通り会費の徴収が来ると急に耳が遠くなるという内容。「商売では口も頭も耳も達者だが、自分に不利な話になると、急に聞こえないふりをする。そんなことはここでは日常茶飯事だ」と笑う。
 人生の大先輩たちをネタにできるのも、みんな仲がいい証拠だ。新里さんは「何十年も商売をやっている精神力や根性は並大抵じゃない。これくらい受け流すくらいの度量がある」と敬服する。
 漫画の背景には写真を使い、店の看板や通り名が分かるようにしている。他にも方言聞き間違いシリーズや、まちぐゎーあるあるシリーズなどがある。
 作品はまだ仲間だけで読んでいる段階で、今後どう公表するかを検討している。