社会

慶良間海域ダイビング規制 来月にも条例案

 【渡嘉敷・座間味】慶良間諸島周辺の海域に広がるサンゴ礁など自然環境を保全しようと、渡嘉敷、座間味の両村が、ダイビング事業者に対し、指定海域への立ち入り人数を制限する方針を固めたことが8日までに分かった。

人数制限は、環境保全に向け取り組んでいると認定された業者は対象外。両村は本年度中、早ければ6月にも各村議会へ関連条例案を提出し、来年度の施行を目指す。
 慶良間諸島は3月に国立公園に指定されている。2008年に施行されたエコツーリズム推進法に基づく全国初の規制となる。
 同推進法は、保護措置を講ずる必要のある自然観光資源を「特定自然観光資源」として指定。指定区域への立ち入りに際し、市町村長の承認を受けるよう制限を設ける権限を、市町村長に認めている。両村は同法成立を受け、08年10月に環境省や各ダイビング協会などとエコツーリズム推進協議会を設立。協議会が策定した「慶良間地域エコツーリズム推進全体構想」では、サンゴ礁の分布域である水深30メートルより浅い海域を「特定自然観光資源」に指定している。
 ダイビング事業者による環境保全への取り組みの認定基準や違反した場合の罰則、具体的な立ち入り人数、監視体制などは今後協議を重ね決める。
 渡嘉敷村の座間味昌茂村長は、協議会設立後、条例案の提出まで約5年かかったことに「各行政機関やダイビング協会との協議に時間を要した」と説明。その上で「慶良間の自然環境を守ることが目的の条例で、観光客の入域を制限するものではない」と話した。
英文へ→Diving around Kerama Islands to be regulated