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県出身で、2013年4月に高知県に活動の拠点を移した6人組のバンド「ジャアバーボンズ」のワンマンライブ「久しぶりの沖縄ワンマンさ~ジャアバーボンズ」が17日、那覇市久米のOutputであった。
1年2カ月ぶりの沖縄でのライブ。メンバーの家族や友人、高知県から駆けつけたファンなどが多く詰めかけ、“里帰り”ライブを喜んだ。
バンドのTシャツを着たファンらで会場を埋め尽くしたライブは、アップテンポの「バンザイ」でオープニングを飾る。続く「リズムサーフィン」も軽快なリズムに乗せた一曲。YASU(ボーカル)、TAKANO(同)の爽やかで力強いツインボーカルが観客を引き込む。
6月からは全国ツアーを控えるが、ツアー日程に沖縄は含まれていない。それでもYASUが「このライブが全国ツアーの一発目だと捉えている。ともに盛り上がっていこう」とメッセージを送ると、会場のボルテージは最高潮に。
引き続き、「SUMMER SHOWER」「誓うよ」など疾走感ある楽曲で、たたみかける。
ライブの中盤、メンバー全員で作詞に取り組んだ思い入れのある曲の「島心~しまぐくる~」を演奏。高知県に移り住んだ、当時の心境を盛り込んだ。KO―G(ギター)がギターを三線に持ち替え、曲が始まると会場は静寂に包まれる。ふるさとへの思いを乗せた曲をしっとりと聞かせた。
YASUは「高知県でがむしゃらにやっている。沖縄のみんなにも活躍している姿が見えるように頑張るので、背中を押してほしい」と語りかける。その後も、観客と振り付けを楽しむ「Freedom」のほか、CMでも放送中の「BLUE」などを歌う。
アンコールで「FRIDAY NIGHT FEVER」や志門(ギター)、KO―Gによるソロパートも魅力の「夏ノリッH♥」といった楽曲を立て続けに演奏。「乾杯」では観客とともにカチャーシーを踊り、フィナーレを迎えた。
約1時間半と短い時間に全15曲を演奏した、バンドの今を詰め込んだぜいたくなライブ。観客、メンバーが一体となり、一つのステージを作り上げた。
「また一回りも二回りも大きくなって、沖縄に帰ってくる」―。そんなメッセージが込められた凱旋(がいせん)ライブは、熱狂の内に幕を閉じた。
(大城徹郎)
※注:♥はハートマーク