モンゴル便就航検討 駐日大使、県に週1空路を説明


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記者会見で沖縄との交流促進へ意欲を語るフレルバータル駐日モンゴル大使(中央)や沖縄モンゴル友好協会の光永勇会長(左)、フリージャーナリストの宮田修氏ら=20日、県庁

 ソドブジャムツ・フレルバータル駐日モンゴル大使は20日、県庁に仲井真弘多知事を訪ね、モンゴル―那覇間で週1回のチャーター定期便の就航を検討する意向を示した。

仲井真知事も前向きな姿勢を示した。沖縄モンゴル友好協会(光永勇会長)は、モンゴルの遊牧民族の家屋や生活などを体験できる観光交流施設「モンゴル村」を今帰仁村に建設し、年内にも完成させる予定。
 フレルバータル大使や沖縄モンゴル友好協会は知事との面談後に記者会見し、沖縄とのモンゴルの観光や交流を促進していきたい考えを強調。大使は、知事の招待を受けて23日の沖縄全戦没者追悼式に出席する。
 大使は「沖縄とモンゴルの距離を近くし、友好を深めたい。モンゴルの青年たちに沖縄を見せ、教育や交流につなげたい」と強調した。
 チャーター定期便は、2020年3月末に利用開始予定の那覇空港の第2滑走路や、16年開港予定のモンゴルの新ウランバートル国際空港による需要拡大を見据え、これから検討を進めたい考えだ。モンゴル村は、遊牧民の移動式住居「ゲル」を約10棟設置。沖縄とモンゴルの交流拠点とし、県内外から誘客を図る。
 沖縄モンゴル友好協会の光永会長はモンゴル村の計画に向け「モンゴルの馬を輸入し、自然環境を生かしながら交流拠点にしたい」と意欲を語った。