女子テニス沖尚、決勝へ 九州高校総体


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女子団体準決勝 強烈なフォアショットを打つ沖縄尚学の大嶺真緒(左)と楚南美波=21日、那覇市の奥武山庭球場(諸見里真利撮影)

 全九州高校総合体育大会は21日、九州各地で13競技を行い、テニスは女子団体で沖縄尚学が決勝進出を決めた。女子ダブルスは同校の大嶺真緒・楚南美波組、リュー理沙マリー・西里夏子組が準決勝まで駒を進めた。バスケットボール男子は小禄と興南が4強入り。ラグビー1位ブロックは名護がベスト4に進んだ。

ボクシングはライトウェルター級Aの平仲信裕(南部農林)ら4人が決勝に進出。卓球は女子ダブルスで金城美登子・泉川文香組(コザ)がベスト8に入った。アーチェリーは70メートルで男子は山城舜稀(豊見城南)、女子は新垣ひな子(宜野湾)ら3人が決勝トーナメント進出を決めた。

◆気引き締め、いざ戴冠 沖尚女子、状態厳しくも単複落とさず
 女子団体の沖縄尚学は苦しみながらも決勝進出を果たした。太陽が照りつける厳しいコンディションで、平良和己監督は「いろいろなことに気を配る必要があった」と振り返る。準決勝までシングルスとダブルスを一つも落とすことなく、「取りあえず勝てて良かった」と胸をなで下ろした。
 第1シングルスのリュー理沙マリーは「1回戦で熱中症のような症状になった」と振り返る。準々決勝は出場を取りやめ、準決勝に再び登場した。「十分に休んだから勝たなければいけない」と気合を入れ、粘る相手を突き放した。決勝に向けて「体調管理をしっかりやったら勝てる」と表情を引き締めた。
 ダブルスの大嶺真緒・楚南美波組は準決勝を終えて「いい部分も悪い部分も出た」と口をそろえる。リードしている場面でミスが出て相手の追い上げを許し、楚南は「決勝で同じことをやったらだめだ」と反省する。それでも悪い流れにのまれることはなく、大嶺は「早めに気持ちを切り替えられた」とうなずく。
 九州の頂点まであと1勝。楚南は「挑戦者の気持ちで戦う」と決意し、大嶺は「できる限りパーフェクトに近いプレーを目指す」と誓った。
(平安太一)