八重瀬の芸能、一堂に 15団体出演、29日に芸能祭


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本番を想定して、舞台での動きを確認する安里ウフデーク保存会の会員ら=16日、八重瀬町の東風平運動公園体育館

 【八重瀬】八重瀬町の民俗芸能が一堂に会する「沖縄本島民俗芸能祭」が29日午後6時から東風平運動公園体育館(無料)で、7月12日午後2時から浦添市の国立劇場おきなわ(一般3100円)で開催される。今年3月に設立した八重瀬町民俗芸能連絡協議会(玉栄茂秀代表)所属の15団体が出演する。普段は地域の年中行事でしか見ることができない民俗芸能を堪能できる。

 公演を前にした16日、約300人の出演者による初の合同練習が東風平運動公園体育館で行われた。オープニングを飾る安里ウフデーク保存会は太鼓や扇子を持ち、本番を想定してにぎやかに花道を歩いた。
 同会の我那覇恵美子会長(64)は「普段は40分の長さの演舞を10分に縮めるのに苦労したが、練習はばっちり。力を合わせて本番に挑みたい」と話した。総顧問の桃原幸枝さん(95)は「大きい舞台は初めて。本番はきっと緊張するはずね」と話し、仲間と笑い合った。
 棒術は8地区の保存会が合同で演武する。字東風平棒術保存会の玉城義彦事務局長(51)は「同じ棒術でも地域によって型が違う。迫力のある演武に初めて見る人は驚くと思う」と話した。
 7月12日の公演では、劇場の外で八重瀬町物産展も開催される。問い合わせは八重瀬町教育委員会(電話)098(835)7500。