サンゴの海、平和体感 あじゃ保育園 大浦湾の自然満喫


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大浦湾で海遊びをするあじゃ保育園の園児、保護者たち=21日、名護市瀬嵩

 あじゃ保育園(三木元子園長)の園児、父母ら75人が21日、米軍普天間飛行場の移設先とされる名護市の大浦湾でシーカヤックを楽しんだ。参加者は新基地建設反対の座り込みが続く辺野古のテント村も訪れ、海遊びを通して移設問題で揺れる海の美しさと平和について感じていた。

 保護者会(内原琴美会長)が辺野古・大浦湾の海と自然を知った上で、基地問題について知ってもらおうと主催した。
 自然の浜に降り立った子どもたちは、親と一緒にカヤックに乗ったり、浜辺を散策したりして自然を体感。その後、辺野古に移動し、保護者たちはテント村で新基地建設反対を訴える座り込みの歴史や、新基地建設の概要などを学んだ。一方、子どもたちは「せんそうがおきませんように」「みんなげんきでいられますように」など平和のメッセージをリボンに書き、辺野古の浜のフェンスに結んだ。
 企画した岩本俊紀さん(42)は「潜っていて感じるのは、大浦湾はサンゴの宝庫だということ。まずは辺野古の海の美しさを見て、感じてほしい。基地ができてしまえば、こんなふうに遊ぶことも永久にできなくなるということから、基地問題を考えるきっかけになれば」と目的を説明した。
 家族3人で参加した和田美佳さん(42)は「巨大なサンゴがあるのは知らなかった。ニュースでしか知らなかった場所を実際に感じることができて良かった」と話した。