民間機パイロット訓練空港の下地島空港を管理・運営する「下地島空港施設」(渡木温彦社長、宮古島市、SAFCO)の筆頭株主の日本航空(JAL)が5月8日、全株式の50%に相当する所有株60万株を県のあっせんで國場組系列のコービック(玉城徹也社長、那覇市)に無償譲渡していたことが分かった。
県空港課によると、コービックへ打診したのは2013年8月。コービックは3月に譲渡を受ける意向を示し、SAFCOの臨時取締役会での承認を経て、正式な契約を締結した。
コービックは、琉球新報の取材に対し「(株式譲渡は)無償とはいえない。ただ、そのあたりは相手があるので言えない」と話すにとどめた。リゾート開発などの計画については「県有地なので、最初からそのような考えはない」としている。JAL側は「(無償かどうかは)守秘義務があり言えない」と答えた。
SAFCOの株式は筆頭株主となったコービックのほかに、ANAが45%、JTAが5%の株式を保有している。