【南城】第17回バリアフリーダイビング全国大会in沖縄(同大会実行委員会主催)が26日、始まった。27日、南城市玉城奥武島と同市知念志喜屋の海岸では、県内外から参加した精神障がい者や肢体障がい者ら約40人がボランティアの介助を受けながら、それぞれのペースでシュノーケリングとダイビングを楽しんだ。
参加者たちは各自の障がいに応じて、弱いキックでも推進力が得られるよう切れ込みが入った足ひれや、座ったまま水中に入れる特製の車いすなども利用。初めはこわばっていた表情もだんだんとほぐれ、「もっと潜りたかった」という声も上がった。
初めてシュノーケリングに挑戦した屋比久洋一(ひろかず)さん(23)=読谷村=は「海の中は水族館で見るよりきれいで、まるで映画のようだった」と感無量。日本バリアフリーダイビング協会の山田眞佐喜会長(66)は「陸上では動かない手足も水中では動かしやすくなる。爽快感や達成感も得られ、体だけでなく心のリハビリにもなる」と話した。