海上行動で辺野古移設阻止誓う シュワブ沖


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海上パレードでキャンプ・シュワブを背に船上でシュプレヒコールをする参加者=28日午前9時4分、名護市の辺野古沖(仲本文子撮影)

 【名護】米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に反対する住民や団体による海上行動と集会(ヘリ基地反対協議会主催)が28日、米軍キャンプ・シュワブ近くの辺野古沖と海岸沿いで行われた。県内外の住民や団体など約300人が集結し、空に拳を突き上げ、政府が進める移設を阻止することを確認した。

 政府は、移設工事を前に辺野古沖で漁業制限区域を拡大し、さらに同範囲を常時立ち入り禁止とする「臨時制限水域」を設定しようとしている。水域拡大は7月2日にも官報に告示される見通し。区域を囲うブイ(浮標)を設置し、移設に反対する住民が立ち入った場合は刑事特別法で取り締まる考えだ。
 午前9時ごろからは、漁船4隻とカヌー17隻が辺野古漁港を出航し、海上行動を展開。海と陸からシュプレヒコールをした。
 海岸で行われた集会では、あらゆる手段で移設を進めようとする政府のやり方を「国家権力の横暴」と批判。集まった人々は「6・28海底ボーリング調査反対集会決議案」を採択し、(1)不法・不当な制限区域拡大を許さない(2)海底ボーリング調査の阻止(3)知事の埋め立て承認撤回(4)安倍政権による暴力的な工事着工を許さない(5)日米両政府は移設を断念せよ-と訴えた。