県内で熱中症が急増 県が注意呼びかけ


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熱中症発生状況

 県内の熱中症患者が急増している。県によると、6月は第1週(1~7日)が14人、第2週(8~14日)は8人だったが、第3週(15~21日)は49人となり第2週の6倍余となった。

第3週までの合計は71人で、前年同期比と同じ。沖縄地方が26日に梅雨明けしたことを受け、県は27日、熱中症に注意するよう報道機関を通じて呼び掛けた。
 県は「暑さを避け、こまめに水分を補給してほしい。室内にも熱がこもる。外の空気を入れたり、エアコンを稼働させたりするなど注意が必要だ」としている。
 県は例年暑くなり始める6月から9月までを「熱中症調査対象期間」と定めている。発生を県に報告する「協力医療機関」の定点数が現在の23施設となった2007年以降、13年は過去最多となる735人が期間中に発生した。13年は沖縄地方の夏(6~8月)が全域で高温となり、記録的な少雨だった。
 昨年の発生現場のうち「建設工事現場」が33%(239人)と最多だった。「屋外」が13%(99人)、「運動場」が12%(89人)などと続いた。
 現場にいた理由として、「屋外作業中(就労中)」が42%(308人)と最多。「運動(屋外)」が15%(108人)、「そのほか(屋内)」が9%(69人)と続いた。