【うるま】1959年6月30日に米軍嘉手納基地を飛び立った米軍ジェット戦闘機が石川市(現うるま市)の宮森小学校に墜落した事故から55年となった30日、同校で事故の犠牲者18人を追悼する慰霊祭(遺族会、NPO法人石川・宮森630会主催)が開かれた。
遺族や当時の在校生、地域の住民ら約90人が参列し、犠牲者の冥福を祈った。NPO法人石川・宮森630会の豊濱光輝会長は戦後14年に起きた事故について「沖縄戦を生き延びた人たちの子どもたちが犠牲になった。沖縄戦を生き延びた方々が犠牲になった。二重の犠牲だ」と語った。「沖縄の戦後の歴史はこのような歴史を担いでいる。決して忘れてはいけない」と訴えた。
事故の犠牲になった児童や住民ら18人の名前が刻まれた「仲よし地蔵」に花や千羽鶴が手向けられ、参列者は米軍機が墜落した午前10時40分ごろ、黙とうをささげた。
【琉球新報電子版】
英文へ→Memorial held for 55th anniversary of U.S. military jet crash into Miyamori Elementary School