【与那原・西原】県が7月中に予定している大型MICE(企業の報奨旅行や国際会議など)の建設地決定を前に、与那原町と西原町は29日、マリンタウン地区への誘致を求める住民大会を同時間帯に両町で開催した。
最大2万人を収容できるMICE施設を同地区に建設すれば本島東海岸一帯に活性化の効果が及ぶとして、官民挙げた協力態勢をアピールした。
与那原町社会福祉センターでは古堅國雄町長が「大型MICEで町の活性化を!」の題で講演し、集まった町民約200人にMICE誘致の現状などを説明した。マリンタウン地区の宿泊施設や交通アクセスなど「指摘される課題は全てクリアした」と力説し、「西原町や東海岸の市町村とスクラムを組み、最後までアピールする」と訴えた。
さわふじ未来ホールで開かれた「西原町大型MICE施設マリンタウン地区誘致住民大会」には主催者発表で約500人が参加し、上間明町長が「西原、与那原の活性化だけでなく、均衡の取れた沖縄振興を実現するものだ」と強調した。中部地区町村議会議長会の宮里友常会長も駆け付け、「多くの自治体が望む県全域の均衡ある開発を県に求める」との大会決議を拍手で採択した。