焼骨中止 県に要請 遺骨収集団体「安置所拡大を」


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 沖縄戦遺骨収集ボランティア団体ガマフヤーの具志堅隆松代表と県議会文教厚生委員長の呉屋宏県議は30日、県庁に川上好久副知事を訪ね、糸満市摩文仁にある県平和祈念財団「戦没者遺骨収集センター」の仮安置室に保管されている遺骨の焼骨を実施しないよう要請した。

 焼骨するとDNA抽出が困難になるため、ガマフヤーは焼骨前遺骨の保管を県議会に陳情していた。陳情などを受け、昨年度は焼骨が保留されていた。焼骨が保留されたため安置室が遺骨で満杯状態になっており、県はことし4月、焼骨保留措置を解除した。
 具志堅代表は「満杯になったのであれば安置場所の拡大を考えるべきで、遺族の了解なく県や国が勝手に焼骨できることではない。焼骨することは、遺骨が帰るという遺族の『利益』を県が勝手に奪うことだ」と焼骨作業の中止を求めた。
英文へ→Volunteer group Gamafuya asks the OPG to stop cremating remains of the Battle of Okinawa