工夫光る独創的舞台 YUKIMIバレエ


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古典や現代ダンスで観客を魅了したYUKIMIバレエ・コンテンポラスクエア(知花幸美主宰)の第5回発表会「ストーリー・オブ・ダンス5」=浦添市てだこ小ホール

 YUKIMIバレエ・コンテンポラ・スクエア(知花幸美主宰)の第5回発表会「ストーリー・オブ・ダンス5」が6月8日、浦添市てだこ小ホールで開かれた。古典や独創的な現代ダンスで多くの観客を魅了した。

音響や構成、衣装に工夫を凝らし、出演者がそれぞれに用意された“見せ場”で躍動する舞台となった。
 「眠れる森の美女」第3幕では、オーロラ姫役の山田あゆみと客演・香野竜寛が息を合わせ、華やかに舞った。ゆったりした動きの中にも、リフトや体を連続で横回転させる演技構成で躍動感を演出した。
 絵本作家savaの作品に知花が演出を加えた「+(プラス)チックの月」では、幻想的な世界を表現した。闇の世界に生きる星の子たちが、色や光、匂いや温度、時間などのプラスのかけらを集め、新たな世界をつくり上げていくという物語。暗闇の中で蛍光色が浮かび上がる衣装を使用したり、音響の工夫で五感の表現を試みたりと、創作への意欲がうかがえる舞台だった。