PTA一筋25年 神森中・照屋さん退職


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「広報紙の作成は毎回徹夜の作業だけど、楽しい思い出しかない」と振り返る照屋由美子さん=6月26日、浦添市の神森中学校

 【浦添】浦添市立神森中学校のPTA事務を10年間にわたって務めた照屋由美子さん(63)が6月30日付で退職した。同中と内間小学校でのPTA役員・専門部員としての活動を含めると、25年にわたり学校と家庭、生徒と地域の懸け橋として尽力してきた。

特に毎月発行する広報紙の充実ぶりには歴代PTA会長らが感謝の声を寄せる。照屋さんは「きらきら輝く生徒の様子を親に知らせてあげたいという思い一つだった。徹夜の作成作業も楽しくて仕方なかった」と振り返る。
 1988年に長女が内間幼稚園に入園した際にPTA役員を引き受けたのが始まりだった。そこから2女2男が内間小に在学している間はPTA運営に関わり続け、広報専門部や総務部長、副会長を歴任した。
 「末の次男が小学校を卒業し、私もPTAから卒業だと考えていたら、神森中でPTA事務を募集していた。それに応募して、息子と一緒に中学校に上がった」と語る。
 内間小PTAでの長年の経験を生かし、神森中でも広報専門部を補佐した。2012年に広報紙「PTA神森中」が、第34回全国小・中学校PTA広報紙コンクール(応募総数5831校)の佳作を受賞する。
 各学級のPTA役員と担任が連携して企画する学級親子レクの報告記事を集めて紹介。理念ある紙面作りや年12回の発行回数の多さが全国で評価された。
 「保護者との連携、広報部長とのコンビネーションがとてもうまくいった」と語る。
 親への反抗的な態度などに悩む保護者から相談を受けることも多かった。照屋さんは「家庭と学校で違う顔を持つのは当たり前。多様な側面を持って子どもは成長していく。親には見せなくても、学校では頑張る子どもたちの顔が輝いているんです」とほほ笑んだ。