「命どぅ宝」伝え エイサー、劇で沖縄紹介


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 大分県の立命館アジア太平洋大学の学生が6月23日から5日間、沖縄の文化や歴史を紹介する「オキナワウィーク」を同大学で開催した。エイサー演舞や劇など多くの催しを通して、沖縄の文化などをアピールした。

 代表を務める3年の伊良波朝也さん(21)=那覇市出身=ら県出身学生6人を含む15人が主要メンバーとして関わった。5カ月間の準備期間を経て、当日は約150人が運営に参加した。同大学の沖縄県人会には約40人が所属するという。
 同大学の学生の約半数は留学生が占めており、毎年5~7月と11~1月の間に週替わりで各国の「ウィーク」が行われている。
 同ウイークは6月23日の慰霊の日に合わせて開始。同日正午には、黙とうをささげた。最終日には琉球王国時代や戦争の歴史を題材にした劇を上映した。沖縄戦の場面では、傷ついて動けない米兵を殺そうとする上官に対し、県出身の兵士が「敵も味方もあらんどー。この人もわったーもみんな同じ人間なんです」と訴え、命の尊さを問い掛けた。期間中はエイサーや空手の演舞、琉装などのファッションショー、沖縄民謡演奏なども行われた。
 伊良波さんは「沖縄の文化や歴史は他府県と違った独自性がある。沖縄をもっと知ってほしいという思いから企画した」と説明。「学生や職員から好評だった。来年の慰霊の日にも開催するため、もう動きだす。次回はもっと深く沖縄を知ってほしい」と精力的に活動を続ける。(長浜良起)