社会

“助っ人”嗅覚鋭く マングース探索犬7匹活躍

作業員と一緒にマングースを探すマングース探索犬(環境省やんばる野生生物保護センター提供)

 環境省と県が本島北部で行っているマングース防除事業で7匹の「マングース探索犬」が活躍している。2013年度は566件の生息情報を発見。捕獲も27匹に上った。やんばる野生生物保護センターは「人間が見つけることができない生息情報を見つけてくれる。そのおかげで効果的に捕獲できる」と探索犬の役割を評価している。

 13年度に本島北部で捕獲されたマングースは199匹。わなによる捕獲が172匹。探索犬とハンドラー(指導士)の連携による、わなによらない捕獲が27匹だった。
 環境省と県は09年度から探索犬による探索を開始。現在、探索犬として活躍しているのは訓練を積んだシェパード、テリアなど。嗅覚が鋭いシェパードは臭いからマングースのふんなど、マングースが生息している痕跡を探す。探索犬からの情報を手掛かりに人間がわなを仕掛け、捕獲につなげる。マングースがしばらく捕獲されていない地域で、ふんが確認され、そこから捕獲に至った例もあったという。
 テリアはマングースの臭いを探索するだけでなく、遭遇したマングースを追跡し、穴に追い詰めることができる。その追い詰められたマングースを人間が捕獲する。やんばる野生生物保護センターの山本以智人(いちひと)自然保護官は「人間はわなや写真でしか生息情報を得ることができないが、探索犬は人間が発見できない痕跡を見つけてくれる。この情報から効果的にわなを仕掛け、捕獲につなげることができる」と話す。
 2000年度から始まったマングース防除事業で在来生物ヤンバルクイナの分布域、生息数は徐々に回復した。
 09年度には国頭村と東村の一部でしか生息が確認できなかったが、13年度はマングース北上防止柵のある大宜味村塩屋と東村福地を結ぶライン以南の大宜味村大保、東村宮城でも新たに生息が確認された。(玉城江梨子)



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