“大海原”1キロ 22児童ゴール 阿波連小、ハナリ島遠泳


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ゴール目指して懸命に泳ぐ児童ら=1日、渡嘉敷村阿波連ビーチ沖

 【渡嘉敷】渡嘉敷村立阿波連小学校(川口正一校長、児童22人)の地域の特性を生かした伝統行事「第27回・ハナリ島遠泳」が1日行われた。無人島のハナリ島―阿波連ビーチ間の約1キロの“大海原″を児童全員が見事に完泳を果たし”あはりっ子″の心意気を示した。

 子どもたちは日頃からPTAや地域の協力の下、水泳学習などで練習に取り組み全児童が自信を持って遠泳に臨んだ。初回からこれまでの参加者は全員完泳している。
 当日は午後2時50分にハナリ島からゴールの阿波連ビーチ目指して全員が一斉にスタート。べたなぎで透明なケラマブルーの海原を伴泳者らの「頑張れ!」の声援を受けながら力泳、ゴールでは多くの地域住民らが出迎え、約1時間10分で全員がゴールした。
 児童一人一人が笑顔でゴールすると「お疲れさま。よくやった」と父母らが声を掛け、温かい拍手で迎えた。
 3段階の完泳賞も贈られ「パーフェクト完泳賞」を獲得した5年生の外山詩君は「練習したので楽に泳げた。応援ありがとう」と満足げ、新1年生5人は「魚を見ながら楽しく泳げた」と笑顔で話した。(米田英明通信員)