琉歌、下の句が大切 詠み方、基礎から学ぶ 恩納小中


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 【恩納】恩納村の恩納小中学校で3日、琉歌教室が開かれた。今回は新たに村商工会が制作した漫画教本「ナビーの琉歌教室」も活用、琉歌の構造や歌の詠み方を学んだ。

 琉歌教室はことしで16年目。村内の小中学校で琉歌を教えてきた大城和子さんを講師に招き、上句が8、8で下句が8、6であることや、上句が情景や現象、下句が自分の思いを書くことなど、琉歌の基礎から学んだ。大城さんは「いい歌は感情をつづるために下の句に力を入れて」と強調。児童らはことしの琉歌大賞のテーマ「笑い」について思い付くことを挙げて、琉歌作りに取り組んだ。
 授業で活用した漫画は、村商工会が今回初めて作成した。村のゆるキャラ恩納ナビーちゃんを主人公に、琉歌の基礎をイラストで紹介した。1500部発行し、村内の全小中学校の児童生徒に配布したほか、博物館や商工会にも置かれている。商工会のホームページからPDFファイルでダウンロードも可能だ。
 琉歌を学んだ小5の伊波紗綾さん(11)は「実際に作るのが難しかったが、勉強になった。漫画もあって分かりやすかった」と話した。
 大城さんは「琉歌の里にふさわしい人づくりをしたくて実施している。漫画を参考にして日常生活の中で琉歌作りをしてほしい」と話した。

琉歌に関する漫画を活用した授業を受ける恩納小5年の児童=3日、恩納村の恩納小中学校
恩納村商工会が作った解説漫画「ナビーの琉歌教室」