千葉と沖縄、作家交流 13人が合同展覧会


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「遊子の風展」を開催し、交流を深める(後列左から)新垣安雄さん、綾康文さん、天野田鶴子さんら=5日、南風原町喜屋武の南風原文化センター

 【南風原】沖縄や千葉県柏市を中心に活動する作家ら13人による展覧会「遊子(ゆうし)の風展 千葉(柏)・沖縄交流展」が5日、南風原町の南風原文化センターで始まった。会場には油絵や写真、造形など各作家の個性あふれる作品が30点以上並ぶ。

 展覧会開催のきっかけとなったのは2013年9月、柏市のそごう柏店で開かれた沖縄の作家ら6人による「沖縄の風6人展」。出展した奥原崇典さん(故人)、新垣安雄さん、新垣盛秀さんらが上京し、現地の作家らと親交を温めたことが、今回の開催につながった。
 「遊子」は「旅人」の意味。事務局の綾康文さんが「作家は文化を伝える旅人」との思いを込めて名付けた。出展作品には共通のテーマを設けていないが、「来場者がそれぞれのテーマを感じ取ってほしい」と呼び掛けた。
 天野田鶴子さん=柏市=は「陸軍病院壕や嘉手納基地を訪れ、沖縄の空気や色彩を肌で感じた。出身地の青森県も米軍基地を抱えている。今後も沖縄との交流を続けたい」と話した。
 新垣安雄さんは「今後は沖縄と千葉に限定せず、交流を広げていきたい」と語った。
 「遊子の風展」は午前9時~午後6時、13日まで(水曜休館)。入場無料。南風原文化センター(電話)098(889)7399。