牧志にツインタワー 商業、住居、ホテル整備 18年完成へ


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 那覇市の国際通りと沖映通りに接した牧志1丁目3番地区の再開発をめぐり、新たに2棟のビル(ツインタワー)を建設し、下層階は商業施設とする計画であることが11日までに分かった。2018年完成を目指す。1棟は約20階建てで1~4、5階にレストランや物産店など商業施設を整備し、上階はマンションを想定している。別の1棟は十数階のホテルを整備する計画。

再開発を進める牧志1丁目3番地区市街地再開発準備組合が最終的な詰めの作業を進めており、那覇市は都市計画決定に向けて組合と調整している。
 国際通り沿いの再開発をめぐっては、9月に閉店する沖縄三越の跡利用と那覇タワーの一体開発が取り沙汰されているほか、国映館跡地を台湾企業が購入して開発を予定している。その上さらに牧志1丁目3番地区の再開発が進めば、国際通り全体の開発ビジョンの在り方に影響しそうだ。
 再開発地区の面積は約2800平方メートル。国際通りや沖映通りに面してホテルや飲食店などの店舗が並ぶが、老朽化により1999年から再開発が構想されてきた。後背地には那覇市の緑ケ丘公園を擁し、公園と連結させたデザインとする。
 マンション開発は複数の業者が提案しており、現在選定を進めている。ホテル棟の整備計画や運営などについては流動的な要素も残っている。
 那覇市は取材に対し、再開発事業の都市計画決定に向け「条件整備している段階」と説明した。事業の採算性や資金計画のほか、公益性を確保した街づくりなどについて、現在、組合側と定期的に調整を続けている。都市計画が決定すれば、国や地方公共団体から補助を受けることができる。
(滝本匠、佐々木健)

国際通りから沖映通りにかけて再開発が計画されている牧志1丁目3番地区=11日、那覇市牧志
再開発計画が進む牧志1丁目3番地区 地図