かわかみ、米須氏に山之口貘賞 25日に贈呈式


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 第37回山之口貘賞(琉球新報社主催、山之口貘記念会、南海日日新聞社後援)の選考会が、12日までに東京で開かれ、かわかみまさと(本名・川上正人)さん(61)=東京都=の詩集「与那覇湾―ふたたびの海よ―」(あすら舎)と米須盛祐さん(77)=那覇市=の詩集「ウナザーレーィ」(沖縄自分史センター)が選ばれた。

2作同時受賞は3年ぶり。贈呈式は琉球新報児童文学賞とともに25日午後6時から、那覇市泉崎の琉球新報ホールで開かれる。
 今回の応募詩集は11冊だった。選考委員は天沢退二郎氏(詩人、宮沢賢治賞、高見順賞受賞)、以倉紘平氏(詩人、H氏賞、現代詩人賞受賞)、与那覇幹夫氏(詩人、小野十三郎賞、山之口貘賞受賞)。
 「ウナザーレーィ」は「多様なリズムによる詩行の展開が、独特の詩的世界を実現している」(天沢氏)、「抒情歌の結晶、珠玉の美しい伊是名島讃歌の詩集」(以倉氏)と評価され、「与那覇湾」は「躍動する詩行が出自の島の天地を活写していた」(与那覇氏)などと評価された。

かわかみまさとさん
米須盛祐さん